「口喧嘩サークル」という聞きなれない言葉が、事件とともに注目を集めています。
一言でいうと「晒し行為の暴走」ということのようです。
SNSの利用者であれば誰しもが被害者となる可能性もあります。
その実態に関してまとめてみました。
「口喧嘩サークル」事件の概要
2025年7月1日、20歳の男性を監禁し人身売買を企てた疑いで6人の男性が逮捕と報じられました。
事件発生日:2025年4月7日
容疑者:上平竣容疑者(30歳)、高野力容疑者(24歳)、岡崎佑奏容疑者(23歳)
岐阜県に住む男(19歳)、無職の男(18歳)、大阪市の男(17歳)
いずれも「口喧嘩サークル・プレスステージ」のメンバーや関係者
容疑:生命身体加害略取、監禁と人身売買未遂の疑い
被害者:プレステージ元メンバーの20歳男性
犯人らは被害者男性を車に連れ込み、半グレグループ「松本狂う」に20万円で売り渡そうとしていたとのこと。
想像もできないような恐ろしい事件ですよね。
男性は、逃げ込んだコンビニのトイレで110番通報し、事件が発覚したとのことです。
ニュースのショッキングさはもちろんですが、「口喧嘩サークル」という聞きなれない言葉が話題となっています。
口喧嘩サークルって何? https://t.co/6KtvCerqQ1
— ロボ (@greengreen1973) July 1, 2025
確かに、初めて聞いたという人が多いのではないでしょうか。
口喧嘩サークルってなに?
晒し行為の暴走!
口喧嘩サークルとはネット上で標的を決めて晒すという行為です。
- SNSで匿名で暴言などで人を晒す
- 集団で攻撃をする
- 相手を精神的に追い詰めていくことが目的
考えただけでも恐ろしいですよね。
相手の人格を否定しどんどん追い詰めていく…。
なんとなく想像できる人もいるのではないでしょうか。
「口喧嘩」といえばラップバトルなどの軽い印象を持ちますが、それよりももっとヘビーでダークなものとのこと。
ルールがありませんので”家族構成”などのプライベートなことまで晒されてしまうようです。
ターゲットになった人は立ち直れないかもしれませんね。
論破文化から派生?
元々口喧嘩サークルは「論破」や「煽りあい」から派生したと考えられます。
相手を「言い負かす快感」が得られるという「論破文化」。
それが悪い方向に進んでいってしまったようですね。
口喧嘩サークル・プレステージとは何?
口喧嘩サークル「プレステージ」についてわかっている情報は以下です。
- 6000人ほどのメンバーがいる
- ターゲットを決めるリーダーがいる
- 幹部・下部組織など多層構造
- 喧嘩凸という口喧嘩イベントをおこなっていた(視聴者が勝敗をジャッジ)
- 勝敗や再生数で内部ランキングがつけられる
かなり大規模なグループのようですね。
上下関係がはっきりとした組織の中で、勝敗や再生数でランキングが付けられるとすれば、
より過激な発言が増えていくというのも想像はできますよね。
またこのような組織の中で脱退者がでると、晒しの対象となることもあったそうです。
抜けるにも抜けられないのかもしれません。
また「プレステージ」以外の口喧嘩サークルに関してはいまのところ情報はありません。
口喧嘩サークルの何が怖い?
口喧嘩サークルの恐ろしい所は…
- ルールがないこと
- 集団で攻撃をしてくること
です。
先ほどもお伝えしましたがルールやモラルがないので…
- 親や兄弟などの家族のこと
- 恋愛のこと
- 過去の失敗のこと
- 勤務先のこと
などかなりパーソナルな内容を晒されてしまいます。
また、これが集団で始まるのですから一瞬でネット社会にさらされてしまうということになりますよね。
ターゲットとなった人は、精神的に追い詰められることは間違いありませんし、
顔がわからないからこそ、疑心暗鬼になる
ということも考えられます。
日常生活にも支障をきたすことは間違いないでしょう。
口喧嘩サークルの被害実態は?
口喧嘩サークルの被害実態に関しては明らかになっていません。
その理由としては…
- 口喧嘩サークルというものがわからない
- SNSには暴言をはくひとが多くいる
という点があげられます。
SNSを行っている人にはいわゆる”アンチ”というものの被害を受けた人もいるのではないでしょうか。
このアンチに対して「ちょっと嫌な気分」で終わる場合もありますよね。
つまり、口喧嘩サークルとの違いが分からないということも考えられます。
残念なことに、SNSには暴言を吐く人が多くいますから…
言葉で追い詰められることが当たり前になっているという風潮もあるのかもしれませんね。
まとめ
今回は「口喧嘩サークル」についてわかりやすくまとめてみました。
- 口喧嘩サークルは、ネット発の晒し行為を行う匿名集団
- 論破文化や煽り合いが暴走し、現実の事件へと発展
- 「プレステージ」は6000人規模の巨大グループだった
- ルールがなく、個人情報まで晒す悪質さがある
- 被害実態が見えづらく、対策も困難
今回のニュースで口喧嘩サークルを初めて知った人も多くいるのではないでしょうか。
SNSを自由に楽しめるためにはどうすればよいのか、考えるきっかけとなるのかもしれませんね。
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